Enid

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，p160. オーストラリア産，サザン力系.   

花色淡い桃色に弁端から桃色ぼかし、花弁の基部寄りが桃色にぼかす   花形7-9弁の一重、抱え咲きから平開。中輪で花径は8-8.5cm    開花期11月上中旬-12月   花弁倒卵形で弁端は深く凹入、花弁の皺は少ない   雄蕊55-75本、梅蕊で花糸は淡黄色、長さ16-18mmではじめは基部から2-3mmが合着するが、分離して散る。葯は濃黄色  雌蕊花柱は淡緑色、長さ10-12mmで先端から4-6mmが3分岐する。子房表面には絹状毛が多ぐ花柱は無毛  葉柄短く、長さ4-5mm、葉柄から表面主脈中部にかけて有毛で、裏面主脈にも散毛がある    葉身長楕円形の小葉、長さ4-4.5cm、幅1.7-2cm。鋭-鈍頭で鈍脚。主脈に沿ってやや強く中折れし、全体にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で18-21個の細鋸歯がある    葉色表面は濃緑色で側脈と網脈は不鮮明、裏面は緑色    樹性立性で強い、枝はよく伸長する   来歴オーストラリアの Enid Nursery から発表された実生選抜品種で、もとの出所は Bert Chandler とされる。日本へは1972年に横浜市の三浦農園によりオーストラリアから導入された   文献1941 Nobelius Nursery 、1993 CR    所在農工大、神代、FS箱田、浜松FP、歴博.  写/文 箱田.