Giōji

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P62，京都府（京都市嵯峨）産，サザン力系.  花色白地に爪紅ぼかし 花形弁の一重、小輪で花径は6cm前後 開花期10月下旬-12月 花弁倒卵形で弁端は浅く凹入、花弁の皺は少ない雄蕊42-46本、小型の梅蕊で花糸は淡黄色、長さ13-15mmで咲きはじめは基部で短く合着するが、分離して散る。葯は橙黄色 雌蕊花柱は緑白色、長さ11-12mmで先端から2-3mmが3分岐。子房は小型で絹状毛が多く、花柱は無毛葉柄長さ4-5mm、葉柄から表面主脈にかけて有毛で、裏面主脈は無毛 葉身楕円形の小葉、長さ4-4.5cm、幅2-2.5cm。先の尖った鈍頭で鈍脚。浅く中折れし、反曲は浅い。葉縁には片側で15〜20個の細鋸歯がある葉色 表面は濃緑色で側脈と網脈は不鮮明、裏面は淡緑色樹性立性で強い、枝はよく伸長するが細い来歴 園芸品種というわけではないが、1969年に京都市内のササンヵ探索をした際に、嵯峨野の祇王寺の植え込みの中から枝先を譲り受けて挿し木した1株が、ぐんまフラワーパークに生き残った。祇王寺境内にはサザン力の刈り込みが多く、11月には華やかな紅葉に隠れてひっそりと咲いている文献ぐんま^*所在 ぐんまFP、FS箱田  写•文/箱田直紀.