Gimpō

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P68，埼玉県（川口市）産，ユチャ系.  花色白花の弁端に僅かに紅点が入る 花形9-11弁の一重、時には唐子咲きになるが、唐子にならない普通花を開くことが多い。平開咲き、中輪で花径は8-9cm開花期11月上旬-12月花弁長倒卵形で先端が深く凹入、花弁は薄く、表面の皴は少ない雄蕊120-135本と数が多く、花糸は淡黄色、長さ16-20mm、基部で短く合着するが分離して散る雌蕊花柱は緑白色で長さ13-15cm、全長の2/3以上が3-4分岐。子房表面には絹状毛が密生し、花柱基部も僅かに有毛葉柄 長さ6-7mm、葉柄から表面主脈にかけて有毛で、裏面主脈にも散毛がある 葉身長楕円形、大型の厚葉、長さ6-6.5cm、幅3.5-3.7cm。銳頭で鈍脚。中折れは浅く全体にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で26-31個の粗銷歯がある 葉色表面は鲜緑色で光沢が鈍く、側脈と網脈は鮮明、裏面は淡緑色樹性立性で強く、よく伸長する 来歴昭和初期における川口市の皆川治助による‘銀の釆’の実生とされ、皆川の名鑑（1935年版）にも新花として記載されている。葉が大型で光沢が鈍いことなどから‘田毎の月’の遺伝子が関与したと考えられている文献1930皆川、1935皆川、1936山田^* 1973箱田^*所在 小石川、農工大、ぐんまFP、FS箱田、浜松FP  写•文/箱田直紀.