Hana-mitsui

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P116，鹿児島県（鹿児島市）産，ハルサザン力系.  花色淡桃色でやや底白 花形7-8弁の一重、盃状咲きで筒蕊、中輪で花径は7-8cm  開花期11月-3月花弁 倒卵形で弁端は浅く凹入、花弁の皺は少なく、厚弁。内弁基部と雄蕊群の基部は4-8mm合着する雄蕊  90-103本、やや太い筒蕊で花糸は細く黄白色、長さ25〜28mmで基部から15-18mmが合着する。薇は濃黄色雌蕊 花柱は細く、緑白色で下部が帯桃色、長さ20-22mmで先端から4-5mmが3分岐する。子房は小型で表面の絹状毛はやや少なく、花柱は無毛葉柄 長さ7-9mm、葉柄から表面主脈は無毛で、裏面主脈も無毛狭  葉身長楕円形、中型の厚葉、長さ6.5-7cm、幅2.3-2.5cm。銳尖頭で鋭脚。主脈に沿って浅く中折れし、全体にやや強く反曲する。葉縁には片側で25-29個の浅い細鋸歯がある葉色 表面は暗緑色、側脈は鮮明で網脈は不鮮明、裏は淡緑色樹性 立性で強い、よく分枝するが節間は短い来歴  1980年播種の‘笑顔’の自然結実実生で、作出，命名は田邊幾之助。原木は鹿児島市の田邊ツバキ類植栽園にある文献 なし所在 鹿児島市  写•文/箱田直紀.