Hana-utage

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P113，愛知県（稲沢市）産，シシガシラ系.  花色淡紅桃色 花形外弁20枚前後の獅子咲き、内弁は乱れて 少数の雄蕊が混じる、中輪で花径は7cm前後 開花期11月中旬 -2月。花着きが極めてよく、盛花期には株全体が重弁花で覆わ れる 花弁倒卵形で弁端少し凹入、外弁にはほとんど皺がなく、立ち上がった内弁に皺がある、やや厚弁 雄蕊5-7本、花糸は 淡黄色で基部が帯桃、長さ12-14mmで分離する。葯は濃黄色 雌蕊 花柱は緑白色、長さ約12mmで全長の半分位まで3分岐し て上部が開く。子房は小型で表面に絹状毛が多く、花柱は無毛  葉柄 長さ5-6mm、葉柄から表面主脈にかけて有毛であるが少 ない、裏面主脈は無毛 葉身長楕円形の小葉、長さ4.2-4.5cm、 幅2-2.4cm。鈍頭で鈍脚。浅く中折れし、全体にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で22-25個の細鋸歯がある 葉色 表面は濃緑色、側脈と網脈は不鮮明で裏面は淡緑色樹性 立性であるが横枝もよく発生して、枝葉が密生する 来歴 1970年代初期に稲沢市の小崎珍樹園で栽培していたもので、 来歴不明であるがシシガシラ系の自然実生。花形は‘昭和の栄’ に似るが、より小輪で花着きが特別によい   文献2003ぐんま (仮称·小崎桃獅子)^* 所在 農工大、ぐんまFP、FS箱田  写•文/箱田直紀.