Hatsune (Saitama)

日本ツバキ協会. 2021. 《新撰サザンカ名鑑》.  p.112. 埼玉產. [花]白地にやや紫味をもった紅色のぼかし、花弁の裏面は紅色が濃く、さらに外花弁ほど紅色が濃い、梅蕊、中輪、10月下旬～12月。[葉]長楕円形、中形、[樹]立性。[来歴]川口市安行の植木圃場で栄久絞と混同されていたが早咲きの美花で箱田直紀が命名。写/文/箱田.    

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，p112. 埼玉県（川口市）産，サザン力系.  花色白地にやや紫味をもった紅色のぼかし、花弁の裏面は紅色が濃く、さらに外花弁ほど紅色が濃い 花形開8-9弁の一重、内弁が立ち上がった抱え咲きから次第に平開するが、抱え咲きの期間が長い、中輪で花径は7-8cm 花期10月中下旬-12月、早咲き 花弁倒卵形で先端が凹人、内側の花弁は細長く周縁には坡がある 雄蕊75-100本、梅蕊で花中に広がり、花糸は黄白色でやや太い、長さ16-18mmではじめは基部から4-5mmが合着するが分離して散る。葯は濃黄色雌蕊 花柱は緑黄色、長さ12-14mmで全長の約1/2が3-4分岐して上方で開く。子房には絹状毛が密生し、花柱は無毛葉柄 長さ6-7cm、葉柄から表面主脈にかけて有毛で、裏面主脈は基部のみ有毛 葉身 長楕円形の中型でやや厚葉、長さ5.6-6cm、幅2.4-2.7cm。銳頭で銳脚。主脈に沿って浅く中折れし、先端部が少し反曲する。葉縁には片側で20-23個の尖った粗鋸歯がある  葉色表面は暗緑色、側脈と網脈はともに不鮮明で裏面は緑色 樹性立性であるが横にも広がる、枝はよく伸長する来歴 川口市安行の植木圃場で‘栄久絞’と混同されていた早咲きの美花で、命名は箱田直紀文献 なし  所在 農工大、FS箱田   写文/箱田直紀