Hime-komachi

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P127，東京都（青梅市）産，ハルサザン力系. 花色やや淡い桃紅色 花形5弁の一重、猪口咲き、花径は3-4cm 開花期12月下旬-3月 花弁心臓型、花弁の先端に皴があり、光沢なし。内弁と雄蕊群基部とは1-2mm合着する雄蕊 34-79本、花糸は細く長さが10-12mm、基部で4-6mm合着した短い筒蕊となる。葯は黄色 雌蕊花柱は緑白色、長さ約11mm、先端の1-2mmが3分裂するが開かない。子房は小型で表面には絹状毛が多く、花柱も基部から中ほどまで微毛がある葉柄細く、長さ6-7mm、葉柄から表面主脈中部にかけて有毛で、裏面主脈は先端近くまで毛が多い 葉身長楕円形で小型、長さ5-5.5cm、幅2.3-2.5cm銳〜銳尖頭で、銳-鈍脚。主脈に沿った中折れは浅く、全体にやや強く反曲する、反り葉。葉縁には片側で18-20個の細鋸歯がある 葉色表面は濃緑色、側脈は鮮明で網脈は不鮮明、裏面は淡緑色樹性 横張性で弱い、枝は密生するが、節間は短い来歴近年見つかった小型のハルサザン力で、青梅市成木の木崎邸に1株の小型成木があり、近隣に住んでいた山田勇の栽培品を移植したと伝わるが、それ以前の来歴は不明。‘鎌倉絞’に似るが花色がより淡色で葉形も異なる文献なし所在 青梅市  写•文/箱田直紀.