Ikegami-enishi

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P40，静岡県（静岡市）産，シシガシラ系. 花色 桃紅色 花形32-38弁の千重咲き、内弁ほど小型で宝珠状に咲きはじめ、後半は中から少数の雄蕊が現れる。中輪で花径は6-7cm 開花期11月中旬〜12月花弁 心臓形で弁端は深く凹入、先端と周縁の皺は少ない雄蕊 花によって異なり、10本前後から50本以上のこともあり、小型の雄蕊が花心部の小花弁5-6枚に着生する。花糸は淡黄色で長さ10mm未満。葯は黄色  雌蕊花柱は緑白色、長さ8-10mmで先端から全長の1/2または基部近くまで3-4分岐する0子房は小型で表面には絹状毛が多く、花柱は基部のみ有毛葉柄 長さ4-5mm、葉柄から表面主脈にかけて有毛。裏面主脈も有毛で散毛は葉面にも広がる 葉身長楕円形の小葉、長さ3.6-4.2cm、幅1.9-2.1cm。鈍頭で鈍-銳脚。主脈に沿って中折れし、先端部だけ僅かに反曲するが盃状になることが多い。葉縁には片側で16-18個の尖った細鋸歯がある 葉色表面は濃緑色、側脈は少し鮮明で網脈は不鮮明、裏面は緑色樹性 横張性で比較的強い、よく分枝し、枝はよく伸長する来歷 1970年代中頃に袋井市の池上安之助が発見、出所は旧清水市三保とされている。増殖は浜松市の前田勝宏文献 なし 所在 農工大、FS箱田  写•文/箱田直紀.