Miyoshi-ni

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P143，千葉県（南房総市）産，サザン力系.  花色白地に紅ぼかし、外弁の裏側が濃色 花形9-11弁の半八 重、大輪で花径は9-11cm 開花期11月上中旬-12月 花弁 大型の倒卵形で弁端は浅く凹入、内弁の周縁には皺があり時には不規則な切れ込みが入る 雄蕊106-109本、大型の梅蕊、 花糸は淡黄色で長さ18-20mm、基部から5-6mmが合着して いるが分離して散る。葯は濃黄色 雌蕊花柱は緑白色、長さ12- 13mmで基部の少し上まで3分岐して上部が開く。子房は大型で 表面には絹状毛が密生し、花柱は無毛葉柄長さ6-7mm、葉柄から表面主脈基部にかけて有毛で、裏 面主脈は無毛  葉身長楕円形の中葉、長さ5.5-6cm、幅2.3- 2.7cm。銳頭で銳脚。主脈に沿って中折れし、基部と先端近くで 少し反曲する。葉縁には片側で23-26個の細鋸歯がある 葉色 表面は濃緑色、側脈はやや鮮明で網脈は不鮮明、裏面は淡 緑色 樹性立性で強い、よく分枝して枝はよく伸長する来歴 原木は南房総市にあり、1970年代初期、同地の山ロ勇によ る実生からの選抜品。種子親は肥後サザン力の大輪花と考えられ ている、品種名は育成地の地名による文献  2003ぐんま（‘山ロぼかし’)^*所在 南房総市の原木、ぐんまFP、FS箱田  写•文/箱田直紀.