Toyokawa-Hime

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P104，愛知県（豊川市）産，サザン力系.  花色明るい桃色地に弁端から不鮮明な白筋が入る花形 6-7弁の一重、盃状から平開咲き。花弁がとくに細く弁間が隙く  開花期11月上旬-12月  花弁倒披針形の細弁で弁端は僅かに凹入、先端近くに少し皺が入る雄蕊 69-87本、梅蕊で花糸は花中に広がる、花糸は黄白色で極めて細く、長さ11-16mm。開花初期には基部で3-6mm合着するが、咲き進むと分離して散りやすい。葯は濃黄色雌蕊 花柱は淡緑色で細く、長さ7-8mm。先端から1-2mmが3分岐する。子房は小型で表面には絹状毛が多く、花柱は無毛葉柄 長さ5mm前後、葉柄から表面主脈中部にかけて有毛で、裏面主脈は無毛か、時には基部近くに微毛がある 葉身長楕円形、中型の長葉、長さ5.5-6cm、幅2.2-2.4cm。鋭頭で銳脚。主脈に沿って中折れし、全体にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で18-20個の尖った粗鋸歯がある 葉色表面は濃緑色、側脈と網脈はともに不鮮明で、裏面は,緑色樹性 横張性で弱ぐ上に立ち上がらない来歴 1976年に、豊川市の豊川稲荷参道近くの民家の生垣中で見つかった簡素な花形の珍品。発見と命名は箱田直紀文献 2003ぐんま^* 所在 FS箱田、歴博  写•文/箱田直紀.