Haru-no-sakigake

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P118，静岡県（浜松市）産，ハルサザン力系.  花色白色〜花形7弁の一重。筒咲きから後半は少し開ぐ小輪で花径は5-5.5cm 開花期12月上旬-2月花弁 長倒卵形で弁端は浅く凹入、花弁の皺は少ない、厚弁。内弁と雄蕊群基部は5-6mm合着する雄蕊 109-125本、先の開いた筒蕊で花糸は細く淡黄色、長さ19-29mmで基部から10-15mmが合着する。葯は濃黄色雌蕊 花柱は淡黄色、長さ20-24mmで先端から3-7mmまで3分裂する。子房は球型で緑黄色、表面は無毛で花柱も無毛葉柄長く 9-10mm、葉柄から表面主脈にかけて無毛で、裏面主脈も無毛 葉身長楕円形、大型の厚葉、長さ7-8cm、幅3.3-3.7cm。銳頭で銳脚。主脈に沿ってほとんど中折れせず、先端部のみ反曲する。葉縁が背面に向かって強く巻く。葉縁には片側で25〜27個の細鋸歯がある 葉色表面は濃緑色、側脈は鮮明で網脈は不鮮明、裏面は緑色 樹性やや横張性で強く、よく分枝して、上方へもよく伸びる 来歴ハルサザン力‘梅ケ香’に自然結実した種子からの実生で、初花は1970年代中期。作出者は浜松市の前田勝宏。白花一重で小葉のハルサザン力を作出しようとしていた頃の選抜品で、葉の特徴は‘梅ケ香’によく似ている文献 なし 所在 農工大  写•文/箱田直紀.