Niihama-shōwa

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P107，愛媛県（新居浜市）産，シシガシラ系.  花色 濃桃色、花弁の基部寄りがやや濃色 花形20-25弁の獅子咲き、小-中輪で花径は6-7cm 開花期10月下旬-1月花弁 外弁は倒卵形で弁端の凹入は浅く、中心に立ち上がった小花弁は皴が多く波状に搶れる雄蕊 ほとんどが弁化して存在しないことが多いが、内弁に張り付いたように2-3本存在することがあり、葯は濃黄色雌蕊  花柱は緑白色で長さ7-9mm、先端部だけ3-4分岐。子房は小型で表面には絹状毛が多く、花柱は無毛葉柄 長さ5-6mm、葉柄から表面主脈基部にかけて有毛で、裏面主脈は無毛 葉身楕円形、中葉、長さ5.7-6cm、幅2.8-3cm。鋭頭で鋭脚。主脈に沿って浅く中折れし、反曲は少なく先端近くだけ少し反る。葉縁には片側で16-19個の尖らない細鋸歯がある 葉色表面は濃緑色、側脈は少し鮮明で網脈は不鮮明、裏面は淡緑色 樹性立性で強く、よく分枝する来歴新居浜市内の旧家の庭先にあり、周辺には‘獅子頭’の古木が多いのでそれらの自然実生と思われる。1974年の調査時点での原木の推定樹齢は50-60年。花色、花形ともに‘昭和の栄’に似るが、花も葉もかなり小型である文献   1976箱田（仮称·新居浜桃獅子）^* 所在 農工大、FS箱田  写•文/箱田直紀