Tsumaorigasa

Minagawa, Iza’emon, 1885, Nisshōen Chabaifu; Nihon Shubyō Co. Catalogue, 1910: Deep carmine. Medium size, cupped single to semi-double of 6+ petals, thick, glossy, incurved edge. Early blooming. See colour pl.534, p.213, Encyclope­dia of Camellias in Colour, vol.I, 1972, p.387. Corruptions of name: ‘Tsume-origasa’, ‘Tsumari-­Gasa’. Originated in Kantō area, Japan. A ‘Tsumaorigasa’ is an ancient umbrella with a long pole handle, used by nobles and monks, and refers to the shape of the bloom. International Camellia Society, 2023. Splendid Sasanquas, an International Ornament, p.67.

講談社　1975年　《現代椿集》 P.387.　誠文堂新光社.1998.《日本ツバキ.サザンカ名鑑》.ｐ.307.  国立歴史民俗博物館. 2009. 「冬の華・サザンカ」. P.13.    日本ツバキ協会. 2010. 《最新日本ツバキ図鑑》.  p.313. 江戸產. [花]濃紅色、一重、弁端が内側に折れる、中輪、11～12月。[葉]長楕円、中形。[樹]立性、弱い。[来歴]1885年の「日渉園茶梅譜」に記載、皆川椿花園に古木があるが今日ではほとんど増殖されない。写文/箱田.  

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，p102. 江戸→埼玉県（川口市）産，サザン力系.  花色濃緋紅色 花形11-13弁の半八重、弁端が内側へ抱える独 特な花形、中輪で花径は7-8cm  開花期11月上旬-12月 花弁 倒卵形で弁端凹入、内側の花弁は長形で弁縁に多少皺があ る、厚弁、滑らかで光沢がある 雄蕊55-79本、整った梅蕊、 花糸は淡黄色で基部が帯紅、長さ17mm前後で咲きはじめは基 部の1-2mmが合着しているが、分離して散る。葯は橙黄色 雌蕊 花柱は緑白色、長さ12-15mmで先端から9-10mmまた は基部まで3-4分岐する。子房表面には絹状毛が密生し、花柱 は無毛または基部のみ有毛葉柄 長さ4-5mm、葉柄と表面主脈基部は有毛で、裏面の主脈 はほとんど無毛 葉身狭長楕円形、中型の厚葉、長さ5-5.5cm、 幅2-2.3cm。鋭尖頭で鋭尖脚。浅く中折れし、全体にゆるやか に反曲する。葉縁には片側で18-22個の尖った細鋸歯がある 葉色 表面は濃緑色、側脈と網脈は不鮮明で裏面は灰緑色 樹性 立性で弱く節間は短い 来歴 江戸系の古品種。皆川椿花園 に古木があるが今はほとんど増殖されない 文献1885日渉園、 1898芦沢、1905華実園、1930皆川、1932石井^* 1936山田^* 1963松平.中村、1972山崎^* 1998名鑑^* 2001冬の華^* 2010 新図鑑^* 所在 振輿セ、武蔵丘陵、 FS箱田、浜松FP、歴博  写文/箱田直紀