Yūko

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P148，鹿児島県（鹿児島市）産，ハルサザン力系.  花色底紅の白覆輪花で覆輪の幅は開花時期または個々の花に よって多少変化する 花形6-7弁の一重咲き、筒蕊。中輪で花 径は6-7cm 開花期12月-3月 花弁倒卵形で弁端は浅く凹入、 内弁の先端と周縁には皴があるが比較的少ない、厚弁。内弁の基 部と雄蕊群の基部は5-10mm合着する。雄蕊 105-114本、筒蕊で花糸は細ぐ黄白色、長さ35-38mm で基部から18-22mmが合着。葯は橙黄色  雌蕊花柱は細く緑 白色、長さ22-25mmで先端から5-8mmが3分岐する。子房 には絹状毛が多く、花柱は無毛または基部のみ有毛 葉柄 特に長く、長さ10-12mm。葉柄から表面主脈にかけて無 毛で、裏面主脈は無毛か時には微毛がある。葉柄の上面は紅色を 帯びる 葉身長楕円形、大型の厚葉、長さ8-8.5cm、幅3.5- 4cm。銳尖頭で鋭〜鈍脚。主脈に沿って浅く中折れし、先端近く  で強く反曲する。葉縁は波曲して裏側へ反る。葉縁には片側で 23-25個の細鋸歯がある 葉色表面は暗緑色、側脈は鮮明で網 脈もやや鮮明、裏は緑色 樹性立性で強い、枝はよく伸長する 来歴 1989年播種の‘笑顔’の自然結実実生で、作出，命名は田 邊幾之助。原木は鹿児島市の田邊ツバキ類植栽園にある 文献なし  所在 鹿児島市  写•文/箱田直紀.