Tenryū-no-mai

国立歴史民俗博物館.　2009. 《冬の華・サザンカ》. P.51. 静岡產. [花]濃桃色、二重、中輪、11～12月　[葉]　　　[樹]　　　　[来歴]　　　文/箱田.   

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，p103. 静岡県（浜松市）産，サザン力系.  花色濃桃色 花形10-14弁、半八重の舞咲き。中輪で花径は 8cm前後  開花期11月上中旬-12月   花弁倒卵形で弁端は浅く凹入、内弁の先端と周縁には皺が多く、 花の終りには弁縁が後方に反って波曲する   雄蕊70-75本、小型の梅蕊で一部が小型の花弁に変化する、花 糸は細く淡黄色、長さ13-15mmで咲きはじめは基部から2- 3mmが合着するが、咲き進むと分離して散る。葯は橙黄色   雌蕊花柱は緑白色、長さ10-14mmで先端から3-4mmが3、 まれに4分岐する。子房表面には絹状毛が多く、花柱は無毛    葉柄長さ6-7mm、葉柄から表面主脈中部にかけて有毛で、裏 面主脈には散毛がある   葉身長楕円形の中葉、長さ5-5.5cm、 幅2.3-2.5cm。銳尖〜銳頭で銳脚。主脈に沿って中折れし、全体 にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で24-27個の尖った細鋸 歯がある   葉色表面は濃緑色、側脈はやや鮮明で網脈は不鮮明、 裏面は淡緑色 樹性立性で強ぃ、枝はよく伸長する    来歴1970年代末に実生中より選抜された特異な花型の系統で、 選出‘命名は浜松市の村松剛 文献  1987箱田、2003ぐんま    所在ぐんまFP、FS箱田   写文/箱田直紀