Beni-no-umi

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P134，静岡県（静岡市）産，サザン力系.  花色鮮紅色 花形6弁の一重。中輪で花径は8cm前後開花期 11月中旬-12月 花弁倒卵形で弁端は浅く凹入、花弁の先端と周縁には皺が多い  雄蕊61-65本、梅蕊、花糸は淡黄色で下部が帯紅、長さ16-19mmで咲きはじめは基部から4-5mmが合着するが、咲き進むと分離して散る。葯は橙黄色雌蕊 花柱は緑白色、長さ10-11mmで先端から5-7mmが3分岐して開く。子房表面には絹状毛が多く、花柱は基部のみ有毛葉柄 細ぐ長さ6-7mm、葉柄から表面主脈中部にかけて有毛で、裏面主脈は無毛か基部近くだけ有毛葉身 長楕円形、中型のやや長葉、長さ5-5.5cm、幅2.2-2.4cm。銳〜鈍頭で銳脚。主脈に沿って中折れし、全体にゆるやかに反曲する。葉縁には片側で21-23個の浅鋸歯がある葉色 表面は濃緑色で側脈と網脈は不鮮明で裏面は緑色樹性 立性で強い、枝はよく伸長し節間は長い来歴  1980年代、清水市（現静岡市）の清香園の産。命名は浜松市の村松剛で、類似品種に‘池上紅”笹田紅’などがある文献 なし    所在 FP歴博、FS箱田  写•文/箱田直紀.