Matsukaze (vernalis)

国立歴史民俗博物館.　2009. 《冬の華・サザンカ》. P.27. 静岡產. [花]紅桃色、一重、小輪、12～3月　[葉]小形、[樹]横張り性、枝数が多い　[来歴]静岡県豊田町の旧家の庭先に残る数株のハルサザンカのうちの一つ。　写文/箱田

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，p139.   静岡県（磐田市）産，ハルサザン力系.    花色紅桃色 花形7弁前後の一重、筒咲きから後に先端が開く。小輪で花径は5-6cm 開花期12月上旬-3月花弁 長倒卵形で先端が浅く凹入、皺は少ない雄蕊 60-65本、花糸は黄白色、長さ15-17mmで基部から5-7mm1が合着して開いた筒蕊状。葯は淡黄色雌蕊 花柱は淡黄緑色、長さ12mm前後でほとんど基部まで3分岐する。子房は淡緑色で無毛、花柱も無毛葉柄 やや長く、長さ6-8mm、葉柄から表面主脈中部まで有毛、裏面主脈は無毛か時には基部近くに微毛がある葉身 楕円形、中型のやや厚葉、長さ5.5-6cm、幅3-3.5cm。鈍頭で円脚。主脈に沿って浅く中折れし、先端部だけ多少反曲する。葉縁には片側で20-22個の尖った粗鋸歯がある葉色 表面は濃緑色で側脈と網脈はやや鮮明、裏面は淡緑色樹性 横張性で、よく分枝するが節間は短い。2n=45来歴  1975年に静岡県磐田市豊田の旧家で発見された一群のハルサザン力の中の一本で、命名は前田勝宏文献  1987箱田、2001冬の華^* 2003ぐんま所在  磐田市、農工大、歴博      写•文/箱田直紀.