Furutsu-no-sazanka

日本ツバキ協会2021《新撰サザン力名鑑》，P132，岐阜県（岐阜市）産，ハルサザン力系.  花色濃桃紅色 花形9-10弁の弁数がやや多い一重、抱え咲きであるが弁端はやや反り返る、中輪で花径は7-8cm開花期11月中旬-2月 花弁 倒卵形で弁端は浅く凹入、花弁の先端部には少し被がある、厚弁雄蕊109-119本、先で少し開いた筒蕊、花糸は黄白色で下部が帯桃、長さ23-25mmで基部から15-17mmが合着する。葯は濃黄色 雌蕊 花柱は黄白色で、長さ17-18mmで先端から1-3mmが3分岐。子房は球型で表面の絹毛はやや少なく、花柱は無毛葉柄 長さ7-8mm。葉柄と表面主脈は無毛で、裏面主脈も無毛葉身 長楕円形でやや大型、長さ6-7cm、幅2.8-3.2cm。鋭頭で鋭~鈍脚。主脈に沿って浅く中折れし、全体にやや強く反曲する反り葉。葉縁には片側で20-23個の細鋸歯がある葉色 表面は濃緑色、側脈は鮮明で網脈もやや鮮明、裏面は緑色樹性 立性で強いが節間はやや短い来歴岐阜市内の民家に樹齢200年以上と思われる古木があり、岐阜市の天然記念物に指定されている。‘美濃の誉’に近似するが、市販されている‘美濃の誉’は花の重ねがより少なく、葉の特徴はかなり異なる  文献 なし 所在 岐阜市内の原木  写•文/箱田直紀.